愛とは
誰かからの見返りを期待したり、何かと交換したりするものではない。かといって、自己犠牲でもない。愛とは、自立した人間同士が、配慮と尊重、転じて責任を持って相対し、互いの核心を知ろうとする中で、自発的にただ、与えるもののように思う。
エーリッヒ・フロム(2020)『愛するということ』鈴木晶訳, 紀伊國屋書店.
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誰かからの見返りを期待したり、何かと交換したりするものではない。かといって、自己犠牲でもない。愛とは、自立した人間同士が、配慮と尊重、転じて責任を持って相対し、互いの核心を知ろうとする中で、自発的にただ、与えるもののように思う。
エーリッヒ・フロム(2020)『愛するということ』鈴木晶訳, 紀伊國屋書店.
絶え間なく幸せであり続けることは、人間である限り不可能。であれば、自分がコントロールできる範囲の苦しみを取り除く努力をし、それ以外は前向きに手放していく。その静かな諦念が、結果として幸せだと感じる時間を長くするのだろう。
今枝由郎訳(2001)『スッタニパータ ブッダの言葉』光文社.
失敗の反対は成功だと思いがち。実際には何もしないこと。失敗は新たな学びを伴うが、何もしなければ何も得られない。早く失敗することが成功への近道。それに誰しも気づきながら、怠惰でありたいと願う無意識に、成功の反対に失敗があることを、私たちは常に語りかけられる。
エリック・リース(2012)『リーン・スタートアップ』井口耕二訳, 日経BP.
人生とは、他者への想像力を絶やさぬ人間へと成熟していく旅路だ。過酷な困難の前では、虚飾の鎧は剥がれ落ち、剥き出しの心が露わになる。その想像力も失ってしまえば、人は遠ざかり、苦境は極まる。損得を越えて人を慮る深い余白は、経験と葛藤をくぐり抜ける中でこそ鍛え上げられる。
マルクス・アウレーリウス『自省録』/『ニコマコス倫理学 (西洋古典叢書 G 28)』.
大人とは、社会のルールを学び、損得を計算し、予測可能なレールの上で感情を節約していく過程を歩んできた人のこと。社会を生き延びるうえでは合理的な選択であり、安全性・平穏・社会的成功への近道でもある。その引き換えに「時間の薄まり」と「世界の灰色化」という決定的な代償を支払わなければならない。
マルティン・ハイデッガー『存在と時間』.